No.18 ヨハネス・フェルメール

今回は私の好きな画家の一人であるヨハネス・フェルメールについてご紹介したいと思います。フェルメールの代表作といえば、『真珠の耳飾りの少女』や『牛乳を注ぐ女』が有名ですが、今回は『窓辺で手紙を読む女』と『手紙を書く婦人と召使』について深く掘り下げていきたいと思います。
フェルメールのこの作品は『窓辺で手紙を読む女』というタイトルで、長い間描いた画家が見つかっていなかった作品でもあります。最初はレンブラントという意見も出ていたらしいですが、「光の魔術師」と呼ばれるフェルメールの美しい光の入り具合や、フェルメールのよく描く窓が入っていることなどからフェルメールなんじゃないかという結論に至りました。私もフェルメールの作品の光の入り具合が好きで、女性を美しく、そして肌や薄めの色の表現がとてもすごいと思います。また、フェルメールは第三者から見たような構図や女性を一人だけ描くという構成をよく描いている印象があります。そのうえで次の作品を見てみましょう。
この作品は『手紙を書く婦人と召使』という作品です。この作品はとても物語性を感じる作品になっています。先程も言ったように、第三者(見ている人)を引き込むような作品が好きで、この絵の端のカーテンが誰かにめくられているような感じがします。また、後ろに写っている召使いは腕組みをし、外ばかりを見ていることから、この二人の関係性の解釈の違いが出てくると思います。

フェルメールの作品について簡単に見てきましたが、男性が出てくる作品をよくみると、毛穴が描かれている繊細さがありつつ、『手紙を書く婦人と召使』のようなざっくりとした表現の中にある床に散らばった紙や後ろのモーセの絵画など、無駄なものは描かずに必要なものだけを光の調整をしながら描いているところがフェルメールらしさが出ていて惹かれる一つのきっかけになっているのだと思います。


中村玲菜's Ownd

<愛知県生まれ> デジタル画勉強中

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